イイダ傘店 夏の傘展
初日から、たくさんの方にご来展いただいております。
本当にありがとうございます。
今日はイイダ傘店の傘について
少し写真をまじえてご紹介してまいります。
今回ご紹介しているのは
大きくわけて2種類。
日傘と雨傘。雨傘は日傘と兼用もできるタイプです。
日傘は、綿や麻の生地に細やかな刺繍がされていたり
雨傘は、水をはじくポリエステルの生地に
飯田純久さんによる絵やパターンが描かれたり
染め分けられたものだったり
どれも、傘のために作られたイイダ傘店の独自の生地。
傘のパーツ選定から、デザインなども含めて
それぞれの工程を自分たちで行っておられます。
---
二枚の布を貼り重ねている日傘 木漏れ日のよう
---
飯田さんの傘は
今回原画を紹介している絵を基に
生地のデザインをおこします。
傘を広げたとき
お客様が自分の上に広がる布の世界を見て
わぁっと声をあげる姿を何度も目にしました。
ただ単にテキスタイルとして美しいもの
というのではなく、傘という形になって
広がったときのバランスや楽しさ。
そういうところまで細かく想像しながら
生み出されているものだからこそ
自然に声があがったのだと感じます。
傘のひとつひとつに名前があって
骨組み、持ち手、傘を留めるボタンや留め具まで
細部にわたって、誰かにとっての特別な傘であるよう
丁寧に作られているもの。
それゆえに、普段私たちが目にするような
一般的な傘のイメージとは、まるで別物で
気軽に求めるような価格ではないかもしれません。
---
刺繍の日傘 とうもろこし
---
パンの柄の日傘
---
こちらは雨傘 綺麗な水色のテクスチャ
取り入れるもの、例えば当店に関わることでいうと
器でも、服でも同じ。
扱うもの以外のことでいえば、
それは生きること、全てのことと、同じことであると思います。
暮らしのなかで何を大切にして生きるか。
そこにはそれぞれの人の正解があり
向き合う価値観は人それぞれだと思っています。
私たちとしては
こういう世界観を持って仕事をしている
という方々を
これからも、しっかりと
ご紹介することができればと
考えています。
長くなりましたが、
イイダ傘店の傘は
単純に美しくて、日々の暮らしを
楽しくしてくれるものだと思います。
ご紹介している傘はすべて1点ずつのご用意です。
よろしければ、手にとって
ご覧下さい。
展示は8月4日(日)まで。