2019/06/02

内山太朗・小菅幸子展によせて その1

今週金曜日からはじまる
内山太朗・小菅幸子展

それぞれのつくるものについて
少しお伝えしていこうと思います。

※展示のお願いについては
火曜日あたりにご紹介できる予定ですので
今しばらくお待ちください。

今日は内山太朗さんの器。
当店では、展示中心ではありますが
長くご紹介しているので
ご存知の方も多いかと思いますが、
ここでもう一度、展示の前にご紹介したいと思います。

内山太朗さんは
窯業の一大産地である瀬戸で
陶器人形をつくる
原型師の仕事に
器の世界へ入る一歩がありました。
現在は小菅幸子さんとともに
三重県の津にアトリエを構えておられます。

内山さんの制作は
石膏型をつかった
いわゆる型もの、
動力轆轤が中心です。




パズルのような石膏型。
完成形をイメージしながら
ひとつひとつ彫っていったり。
ここに土をいれて成形していきます。




動力轆轤も
型をつかった陶器の成形方法です。
ちょうど、動力轆轤を挽くシーンは
現在青森県立美術館で開催されている
アルヴァ・アアルト展の
1939年ニューヨークで行われた万国博覧会
フィンランド館についてのムービーのなかでも
少し垣間見ることができます。



こちらは
ボンボニエール(菓子器)
内山さんの新作のひとつ。

用途はいろいろ。
アクセサリーを収納したりなど。

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sold

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内山さんのキュノワール

※キュノワールとは19世紀頃 フランス北部で主に製作されていた
下地が黒、その上に白い釉薬がかけられた手の器

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内山さんの器の特徴は
彼の型づくりの経験から打ち出された
端正な造形と
草花のようなレリーフや、モチーフが
そこここにちりばめられている
ところにあると思います。

また、古いフランスを中心とした
ヨーロッパの器への憧れを
自分なりの型や新しい表現方法で
模索されています。

展示ではどのような器が
見られるでしょうか。

今から、とても楽しみです。

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内山太朗・小菅幸子展
6月7日(金)-17日(月)
※6日(木)設営のため店舗業務はお休みいたします。